今度の週末に行く予定のソウル・ファンク系セッションでカーリー・サイモンの『You Belong To Me』を歌おうと急に思い立った。

この曲はカーリーと元ドゥービー・ブラザーズのマイケル・マクドナルドの共作で、実はドゥービーの方がオリジナル(1977年発売)。ソロになってからの名曲『I Keep Forgettin’』となんとなく曲調が似てて、まさにマイケル・マクドナルド節全開だ。

カーリー・サイモン版『You Belong To Me』のイントロを聴くと、私はどうしても大橋純子の『たそがれマイ・ラブ』(1978年)を思い出してしまう。作・編曲の筒美京平センセイは、海外で流行っている曲の雰囲気をいち早く取り入れるのが上手かったからなあ。それが稀代のヒットメーカーたる所以なんだけれども。

イントロがそっくり過ぎる曲と言えば、ジョン・レノンの『Starting Over』とホット・ブラッドの『Soul Dracula』も挙げられる。私は10年以上前に5年ほど家庭用有線放送を利用していた。商業用有線に比べるとかなりチャンネル数は限られるのだが、「70年代ポップスチャンネル」とか「グループサウンズチャンネル」(うーんマニアックだ)が聴けたので自分には十分だった。有線なので曲紹介など一切無しでランダムに曲が流れる。そこで「チリーン、チリーン」というトライアングルの音で曲が始まったときには、ジョン・レノンなのかソウル・ドラキュラなのかを一人で当てっこゲームしていたのである。

ちなみにこの家庭用有線放送、YouTubeの台頭により不要になったので解約した。今はさらに音楽サブスクリプションサービスもあるから、家庭用有線放送サービスの契約者は、仮にサービス自体が存続していたとしても減少の一途ではないだろうか。

そしてもう一組。杉山清貴&オメガトライブの『ふたりの夏物語』とジョージ・ベンソン先生の『No One Emotion』は絶対に外せない。

『No One Emotion』は、渋いギタリストであったはずのジョージ・ベンソン先生が急にポップス歌手に大変身したアルバム『20/20(トゥエニイ・トゥエニイ』(1984年発売)の1曲目。一方の『ふたりの夏物語』は1985年リリースで作詞・康珍化、作編曲・林哲司という80年代の超売れっ子コンビの手によるもの。林哲司氏は最近海外で大人気だというJapanese City Popの代表曲の一つ『真夜中のドア』(松原みき)も手掛けた。

いやー、ここまで似てるイントロは他にあるだろうか(笑)

でも、個人的にはオメガトライブは杉山清貴時代もカルロス・トシキ時代も割と好きだったし(日本のバブル時代の明るいイメージを思い出させてくれる)、ポップス歌手に大変身したベンソン先生のこのアルバムも名盤なので、うるさいことは申しません。

https://www.youtube.com/watch?v=WCIoo2efPx4

ベンソン先生、もはやギターすら持ってないし(笑)

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